Jul 24, 2018
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1学期終業式 学校長挨拶
【Grit指数(やりぬく精神)を高めよう】
一時、成功した人たちの特徴として、その人の人間関係・ポジティブシンキング・感謝の気持ちなどが取り上げられてきた。しかし最近では”GRIT指数””という用語が多く使われている。
GRIT指数とは心理学において、体力的限界が来た時に、放棄しないで最後までやり通す執念の強度を数値化したものをいう。( GRIT’は自分が達成しようとする目標を最後までやり通す力であり、困難、逆境、スランプがあっても、その目標に向かって長い間、地道に努力することのできる能力である。)
ハーバード大学で学生130人を対象に、最大速度でセットされたランニングマシーンで5分間走れるようにする実験を行った。実験を終え、40年の歳月が流れた。実験に参加した人々は、様々な職業を持って生きてきており、その中には成功(職業、年俸、満足度)した人々もいた。その人たちはほとんどGRIT指数が高い人たちだった。つまり、限界だと感じた瞬間においても、さらに一歩でももっと走ろうとした人々が成功の道を歩むことが出来るのである。
ペンシルバニア大学心理学教授のAngela Lee Duckworth氏は誰もが重要だと認識し、それが成功においてどのように作用するか、知ることの出来なかった ’GRIT力’’ を10年にわたる研究結果と実証事例、各界各層の人々とのインタビューを通じて見せてくれた。
-Angela Lee Duckworth氏がTEDで「The Key to success」を参考―
成功の秘密を科学的に証明することで、私たちがどのように我々自身の意志を通して、目標を成し遂げられるかどうか見せてくれているのである。
GRIT指数を向上させるのは1. 関心、2. 練習、3. 目的、4. 希望である。
1つめは関心。情熱は、取り組むことに対して本当に楽しむことから始まる。 全ての人にとって喜ばしくないことが一つや二つあるが、それにもかかわらず、大体的に自分の仕事にはまっていて仕事の意味を発見している。仕事に魅力を感じて好奇心を示している彼らは””私は仕僕の仕事を愛している”と全身で叫んでいる。
2つめは練習。 昨日よりうまくなろうと毎日鍛える種類の粘りを言う。特定領域に関心を感じて発展させた後、心を尽くして困難を克服し、技術を磨き続けていかなければいけない。
3つめは目的。自分の仕事が重要だという確信が情熱を燃え上がらせる。目的のない関心を一生維持することはほとんど不可能である。明日は私にも他人にとっても重要だという個人的に興味をもつと同時に、他人の健康に密接な関連がある仕事でなければならない。
4つめは希望。希望は危機に対処させる粘りを言う。状況が困難な時や疑いがもたれる時も、引き続き前へ進めるようになるためには、最初から最後まで希望を維持することがこの上なく重要だ。
GRITは必ず育てられると考える。情熱の始まりは自分に対する関心だと思う。したがって、自己理解をもとに適性と自己分析を通しに自分が好きでやりたい仕事を見つけることもまた重要である。
最後に、できるという自信と ’’もう少し’’ という努力でGRIT指数を高めながら皆さんが自己自身の成功のための有意義な夏休みになれば良いと考えている。]